２００５年１０月「絵のように美しいクロアチア、スロベニア１０日間」というパックツアーに行ってきました。

成田からオーストリアのウイーンまではオーストリア航空のエアバス３４０、ウイーンからは１時間の乗り換え時間 で同国クラーゲンフルトまでプロペラ機ＤＡＳＨ８０に搭乗。
ここまでは快適だったのですが、クラーゲンフルトからはバスでスロベニアを通り抜けて目的地クロアチアの首都ザグレブまでの長丁場です。

旅行会社の都合でツアーを纏めたため３４名と大人数になり、航空券が取れず計画時と逆コースになったためです。
おまけに高速道路の事故渋滞でバスは６時間も掛かり、ザグレブに着いたのは夜中の１２時近く、イヤー疲れました！。

ザグレブではお昼近くまで自由行動ですが、中々朝寝は出来ず疲れを回復しきれぬまま市内観光に出発。
どこへ行っても面白いのは市場めぐりです、家内の大好きな「乾しイチジク」を購入。

途中の道で会った子供たちが我々を見て、両手を合わせてお辞儀をしました。
日本人はこんな挨拶をすると思っているんでしょうね。

市場の中でなんだか良く分らない色鮮やかなビンを売っているのを発見、写真を撮りました。
しかしこの後、大変綺麗な墓地を見学したところ、これらのビンはお墓に供える「ローソク」である事が判明。
風にも消えずかなり長時間灯るようで、早速亡き父母のために１個購入。

この時期、市内では焼きとうもろこしと焼き栗の立ち売りが目立ちます。
暖かい栗の温もりはチョットほっとしますね。

ザグレブでは夕食をとった後、夜の９時過ぎに次のドゥブロヴニクに出発、ホテル到着はまたまた夜中の１２時近く。
翌日は完全に疲れ切って市内観光に出発。
生憎の小雨で、アドリア海の真珠と称されるドゥブロヴニク旧市街も煙って見えます。

旧市街観光では家内は疲れでとうとうダウン、ホテルに帰りたいと言い出す始末です。

やっとの事で旧市街観光を続けるうちに雨も上がり、アドリア海の紺青が冴えて来ました。

晴天と昼食の美味しいムール貝とイカフライのせいか家内の疲れも回復し旧市街を囲む城壁歩きに出発。

城壁からの景色は聞きしに勝る素晴らしさ、オレンジ色の屋根と白い壁の家々、アドリア海の紺青、沖に浮かぶロクルム島、確かに絵のような 美しさです。

何とか疲れも回復してきて、ホテルには早めに引き上げて肩こり解消のために室内プールで一泳ぎ。
しかし、とても温水プールとはいえない冷たさと水のしょっぱさで早々に引き上げ。

この日の夕食だけは自由と言う事で皆さんとは別れてスキャンピ（スキャンティじゃないよ！）に挑戦。
海老というより蝦蛄（しゃこ）に近い味ですね、これと持参の力うどんで元気回復。

翌日はアドリア海沿岸最大の都市スプリットの観光です。
ディオクレティアヌス宮殿の見学は良いのですが、肝心のアドリア海が小雨に煙って残念でした。

スプリットのホテルは角部屋で寝室の他にダンスが出来るほど大きなゲストルーム、トイレが二つと余りの広さに戸惑ってしまいました。
ベランダからは港の灯が波に写って綺麗でした。

スプリットからは歴史的なトロギール、シベニクを観光しながらプリトヴィッツエに向かいます。
青果市場では大きなザクロを購入、久しぶりの味を楽しみました。

お買い物は、どうしても自分のものより孫のためのお土産に目がいってしまいますね！

次の日は世界遺産認定のプリトヴィッツエ湖沼群の観光です。

紅葉、黄葉の始まった森と清冽な滝の組み合わせは絶妙です。

昨年のダイナミックなイグアス滝も良いですが、次々と現れる可憐な滝と澄み切った水も素晴らしいですね。

小雨にチョット煙った滝も中々の見ものです。（負け惜しみ？）

プリトヴィッツエ観光の後は再びアドリア海沿岸に戻ってリエカの街に宿泊。
丁度同じホテルで結婚式が行われていて、夜遅くまで宴会で賑やかでした。

翌日はプーラの円形闘技場の観光、４日間続いた小雨交じりの天候も回復し、闘技場の外壁が青空に映えます。

闘技場の地下は、映画「グラジエーター」に出てくる剣闘士が出場を待っていた通路を髣髴とさせます。

円形闘技場のライオン像にお別れのキスをして、中世の香りを残す街ロヴィニに向かいます。

ロヴィニではドゥブロヴニク以来の紺青のアドリア海を堪能。

気が付いてみると、４年前にこのアドリア海の沖合いをグランドプリンセスでヴェネチアまで北上し、また南下して カプリ島まで一往復したんです、すっかり忘れていました！

クロアチア、スロベニアと言うと馴染みが無く、食事は余り期待していなかったのですが、対岸のイタリア料理の 影響でしょうか、どこも大変美味しかったです。

このうちのベスト４は、左上から時計回りにムール貝、イカ墨のリゾット、ますのムニエル、貝殻パスタとニョッキ。

ロヴィニを後にクロアチアを離れてスロベニアに入り、ヨーロッパ最大のポストイナ鍾乳洞に向かいます。
大きな鍾乳洞入り口を入るとトロッコに乗って２Ｋｍほど進みます。

このトロッコが映画「インディ･ジョーンズ」出て来るような狭い坑道の中をかなりの速度で進み、頭上の岩にぶつかりそうで頭をすくめ悲鳴が上がります。

今まで色々な鍾乳洞を観てきましたが、確かにこれは素晴らしい！

通路の整備、照明の加減も大変良く、素晴らしい光景の連続に感嘆の声が出てしまいます。

クロアチアからスロベニアに入ると見慣れたオレンジ色の屋根瓦の家もヨーロッパ調の家並みに変わっていきます。
首都リュブリアーナは、よりヨーロッパ調でなんとなく見慣れた光景に思われます。

有名な３本橋やリュブリアーナ城を見学後市場に行くと、なんと日本の柿を売っています。
こんなところで日本とのつながりがあったのですね。

さて、最後の観光地ブレッド湖に着くとブレッド城とブレッド島の聖マリア教会が迎えてくれます。

聖マリア教会には手漕ぎボートで向かいます。

教会の鐘は祭壇の前の綱を引いて自由に鳴らせるのですが、綱をチョット首に巻いてみました。

湖畔のホテルに宿泊、旅行の最後は、まさに絵のように美しい景色を堪能しました。

今回の旅行で買ったお土産の一つにＫＲＡＳ社の立体地図入りチョコレートがあります。

これにはクロアチアとスロベニアが載っており、アドリア海沿岸の切り立った断崖地形や山岳地形が一目で分ります。
クロアチア、スロベニア旅行の一番の記念品になりました。

地図画像のピンクの丸は宿泊地（計８泊）を表しています。

楽しかった旅はこれでお終い、今回は我々夫婦より年上の方々が殆ど、しかし良くしゃべり、良く食べ、元気いっぱいです。

我々夫婦ももっと頑張らねば、次はどこに行きましょうか・・・