パリ、ファンボロー両航空ショーには何回か出かけましたが屋内、屋外展示場を歩き回るのはかなり疲れます。

　また、昼は関連メーカーの招待で連日フルコース、食事は素晴らしいのですが商売関連の話題を英語で話しながら 　でとても食事を楽しむどころではありません。（いわゆる横飯ですね。）
　技術者同士の話なら何とかなるのですが、ここで相手になるのはマネージャークラスのエリート、世界経済から 　政治の話、果てはシェークスピアの文学論まで、日本語でさえとてもついていけない話題です。
　やはり外国のエリートというのは違うもんだとカルチャーショックを受けます。

　という訳で、２〜３回招待を受けるともう駄目！
次は招待を断って飛行場の隅の芝生でフランスパンサンドを齧ってホッとします。

　連日の疲れで芝生で休みながらちょっと折り紙の練習をしていましたら幼稚園くらいの女の子が手元を覗き込みます。
　鶴を折りあげて、ふっと息を吹き込んで膨らませると見ていた女の子が声を上げました。
　「はいっ」と手渡すと喜んで母親のところに飛んでいきました。
　すると母親が女の子の耳元に何かささやきます、女の子がまた私のところに戻ってきました。
　「メルシー」と言うと頬に「チュッ」とキスをしてくれました。

　それ以来すっかり「ロリコン」になって…ということありませんが、これに味をしめて折り紙の「指輪」や「ユリ」を 　マスターしました。（電子戦物語「その１１」参照）
　その後何十人もの女性に折り紙を作り、手を握らせていただきましたが、いまだにキスをしてもらったことはありません。