２００３年１０月「モンサンミッシェル地区に泊まるフランス世界遺産紀行とパリ８日間」という長い名前のパック旅行に行ってきました。

昨年の米国旅行に懲りて、今年は自由時間が多いツアーを選択。
パリへ向かうＪＬ４０５便はガラガラで４人がけのシートに一人で寝そべり、到着したパリでは空港傍のホテルに宿泊と言うわけで、悠々のスタートです。

翌日はバスでジャンヌダルクゆかりの地「ルーアン」に向かいます。
途中、ゴッホの「麦畑」の題材となったオーベル・シュルオワーズに寄って教会やゴッホのお墓を見学。

ルーアンは、第２次大戦時ノルマンディから上陸した連合軍と独軍の激戦地、弾痕だらけの市庁舎が残されていました。

次はいよいよモンサンミッシェルに向かって出発です。
ルーアンからモンサンまでの行程はノルマンディ海岸のすぐ南を通ってのコース、ハイウエイの標識には「サン・ロー」「カーン」「ヴレースボカージ」等ノルマンディ上陸作戦の古戦場の名前が次々に出てきます。
ツアーの一行１６名中男性は２名のみ戦争の話は分からないでしょうね。

途中、ノルマンディ海岸の東、オンフルール、ドーヴィルの海岸に立ち寄りました。
ホテルドーヴィルは映画にも出てきたと思いますが？

目的地モンサンミッシェルでの昼食は待望の「オムレツ」です。
「名物にうまい物無し」とあまり期待はしていなかったのですが、シンプルながら中々の味で満足！

モンサンの宿は古くからのプチホテル、部屋から廊下にかけて一面に映画俳優や第２次大戦の写真が掛かっています。
我々の部屋には映画「地上最大の作戦」にも出てきた「ギャビン准将」や「リタ・ヘイワースとアリ・カーンの結婚式」なんて写真が掛かっていました。

翌日はロワールを通って花の都パリへ、途中川の上のシュノンソー城へ寄ったのですが１５年前に来たはずなのにすっかり忘れていると言う情け無さ、年は取りたくないもので！
丸一日のバスツアーの末漸くパリに到着、丁度１９時、エッフェル塔の１０分間の点滅照明が迎えてくれました。
２０年前に始めてパリを訪れて以来、毎年の様に１０数回訪問してきましたが、今回は５年ぶりです。

パリ１日目は、午前中お決まりの市内観光、午後は自由行動で早速買い物へ。
所が、毎回買い物をして顔を覚えてもらっていた紳士服店「ローランド・エベリン」が見つかりません。
この５年の内に店を閉じたのでしょうか、あの親切なマスターは？
５年前までは自分自身の買い物だったのですが、今や孫のための買い物がメインです。
これは疲れますね！体調も思わしくなく、とうとう疲れきってダウン、毎回楽しみにしていた「海の幸盛り合わせ」 を食べる元気も無く、サンドイッチを買って早々にホテルへ帰宅。

パリの２日目は全日自由行動、日頃の行いの良さで久し振りの快晴、こりゃ景色の良い所へ登らねばという訳で「エッフェル塔」 「凱旋門」「サクレクール寺院」は行ったことがあるので、評判悪い「モンパルナスタワー」に始めて行ってみました。
イヤー、空気が澄み切っていて素晴らしい景色！観光客も大変少なく、ゆっくり堪能。

懐かしいモンパルナス界隈を散歩した後、始めて「サント・シャペル教会」を訪れました。
ここは日本人の観光コースには入っていませんが、４面巨大なステンドグラスに囲まれた教会には驚き、パリは訪れるたびに新しい 経験があるので楽しいですね。

夜はパックに含まれる「デラックスミールクーポン」でシャンゼリゼの有名な「フーケ」で食事です。
このクーポンは２０種ぐらいの一流レストランの中から各人好きなものを選べると言うＡＶＡパックの売り物なのですが、実は昨年の米国旅行で懲りたので余り期待していませんでした。
さて、正装して「フーケ」に行ってみますと、予約した席は壁際の２人席、日本人を馬鹿にしてんじゃないのと思いつつも料理が出て来ると、これは中々の物、ウェルカムシャンパン、付き出し、ワインの大ビン一本、フォアグラのテリーヌ、１２個のエスカルゴ、石榴ソースの白身魚、子羊のロースト、ワゴンサービスのデザート、コーヒーとチョコレート菓子と食べ切れないほど堪能しました。

所が、帰宅してから写真を見てみますと２人席の後ろにプレートが付いているのに気が付きました。
フランス語の辞書を引いてみますと、なんと「シャルル・トレネのお気に入りの席」と書いてあります。
あの「ラ・メール」で有名なシャンソン歌手のお気に入りの由緒ある席だったのですね！
恐るべし、「デラックスミールクーポン」！！

パリ３日目は午後３時半の出発まで自由行動。
所が、前日の夜中から下痢が始まり、寒さか疲れかそれとも風邪引きか？ とても観光や買い物に行く気分になれず、ホテルの部屋に篭ってひたすら睡眠！新婚旅行じゃあるまいし！
花の都パリまで来て昼寝とは、情け無いと言うか、なんとも贅沢と言うか…

今回のパリでの感想
・相変わらず日本人が多いですが、韓国、中国の観光客が多いのにビックリ、バブル期の日本人の様でした。
・ブランド店が大繁盛、ＬＶは開店前から長蛇の列です。
・ギャルリーラファイエット、プランタンともＳ友の用品売り場かと思うダサさ、冬物のせいでしょうか？
・１０月のパリは寒い！買い物は疲れる！見所はイッパイ！

　今後、旅を楽しむにはまず体力をつけねば、と言うわけで帰宅後スポーツセンターに通い始めました。
　次の旅行は徹底的に楽しむぞ！　所で、次はどこに行きましょう？