本年６月「いたれりつくせり北米１０日間の旅」というパック旅行に行ってきました。

旅の始まりはニューヨーク、１３時間の直行便で疲れ果ててニューヨークに到着。
お決まりのバス市外観光、ピア１７からは「ニューヨークの恋人」の舞台になったブルックリンブリッジを見たあと、遠目の自由の女神へ。
貿易センタービルの跡地Ground　Zeroはすっかり整理されて只の工事現場のようでした。

泊まりはグランドセントラル駅そばのルーズベルトホテル、夕食はシーフードと聞いていたので、駅地下の有名なオイスターバーで生牡蠣とマンハッタンクラムチャウダーなんて想像をしていたら、こ汚いイタリア料理店でアサリのスパゲッテイだって！
ガッカリしながら夜の５番街を散策、「めぐり逢い」「めぐり逢えたら」の舞台で有名なエンパイアステートビルの屋上展望台はテロ対策のために立ち入り禁止とのこと、これもガッカリ！

翌日はトロントへ飛んでナイアガラの見学、想像以上の素晴らしさ、滝つぼも流れ落ちる直上の光景も圧巻、早速靴を脱ぎ揃えて遺書もどきに案内書を入れて身投げパフォーマンスで写真撮影、周りは馬鹿にしたように眺めていました。

ホテルはアメリカ滝の正面、夕食のプライムリブもこの景色のおかげでまあまあ食べられました。
次の日は「霧の乙女号」に乗って滝つぼ直下へ、思ったほど濡れることも無く気分爽快。

次はトロントからカルガリーに移動、ケンモア国立公園に宿泊。
翌日は雨の中コロンビア大氷原に向けて出発、途中レイクルイーズ湖を見学した頃から見る見る晴れ渡り、アサバスカ大氷河に着いた時は快晴、日頃の行いの良さが証明されました。
氷河では雪解け水を飲んで１０年若返り、景観を観賞。
ホテルの周りもロッキー山脈が連なり、素晴らしい眺望で心が洗われるようですが、たまに来るからいいんですね。
ここに住んだら洗われっぱなしで擦り切れちゃうかも、やっぱり薄汚れた都会が似合ってます。

カナダから米国西海岸サンフランシスコへ、町の中心から１０分程離れたラマダプラザホテルに宿泊、早速中心街に出かけたのですが付近は昼間からラリっているような連中がゴロゴロしていて暗くなったら歩けないような雰囲気、綺麗になったニューヨークとは大違い。
昔何度か泊まったBush＆Stockton傍のホテルや「マルタの鷹」モニュメントを訪問。
翌日は早朝からヨセミテ国立公園へ出発、１日がかりでカナダとは違った大自然を楽しみました。
ヨセミテからサンフランシスコに帰るともう夕方、食事を終えると翌日に備えて早寝。

早朝のサンフランシスコ、まだ人のいないピア３９を後にグランドキャニオンに出発、ラスベガス空港からは懐かしい双発のフレンドシップ機に搭乗。
気流が悪く、エレベーターのように上がったり下がったり、皆さん気分を悪くしていましたが、昔のグライダー部を思い出して気分爽快。

夕日が落ちていくにつれて変化するグランドキャニオン景色は絶景でしたね。
翌朝は日の出を拝んでラスベガスに出発、秋の気候の大自然から一転して４０℃以上の真夏の人工の街へ。

ラスベガスのメインストリートには豪華なホテルが立ち並び、ルクソール（エジプト）−ＭＧＭ，ニューヨークニューヨーク（米）−パリス（仏）−ベネチア（伊）とホテル巡りをするだけで世界一周気分。

しかし暑さでグッタリ、フェアモントエクスペリメント見学とストラツスフィアタワーの大展望台に登るのがやっと。
懐かしい「サーカス・サーカス」や有名ショーを見るのは断念。

１０日間の北米旅行、疲れ切って帰国しました。
「いたれりつくせり」というのは全部面倒見てくれる変わりに自由時間がほとんど無いということなんですね。
短期間で色々欲張って見たい時には良いですが、今度はもっとゆっくり旅行をしましょう。