２００１年６月８〜２２日、トルコからスペインまで地中海を東から西に１２日間のクルーズ旅行に行って来ました。
　クルーズ船はプリンセスラインの１１万トンの豪華客船「ゴールデンプリンセス」です。

　レストランが５つに大きな劇場が３つ、プールはなんと４つもあります。
　ほとんどの客室には専用の広いバルコニーがついて開放感万点、まさに動く豪華ホテルです。

　豪華客船の旅ですぐ思い浮かぶのは映画「タイタニック」ですが、私の世代では「めぐり逢い」ですね。
　ケーリーグラントとデボラカーが繰り広げるラブロマンス、洒落た会話とたった１度のキスだけで数年後にハッピーエンドを 迎える純愛。
　一方、「タイタニック」では出会ってすぐ寝てしまうという現代風の恋愛、羨ましい…じゃなかった、私にはなかなか ついて行けません。年代の相違でしょうか？
　もちろん、今回の旅行ではこんなラブロマンスはありませんでした。（家内と一緒じゃね…）

　クルーズの出発はトルコのイスタンブール、左の写真のボスポラス大橋を間近にした埠頭からです。

　今から６年前、岡村屋３代目夫婦はトルコ周遊パックツアーに出かけました。
　そこで同行の若い女性達と仲良くなりました。
　右の写真はボスポラス海峡クルーズを楽しんだ時の物です。

　帰国後も色々仲良く遊んでもらい、娘が沢山出来たようで嬉しかったですね。
　所が、３年後その中の一人が本当に娘（つまり息子の嫁）になってしまったんです。

　と言うわけで、我々夫婦にとってトルコは忘れられない想い出の地なんです。

　イスタンブールを出ると次は同じくトルコのクシャダシに上陸、エフェソスの遺跡を見学。

　翌日はエーゲ海の島々を見ながらプールでひと泳ぎ、ギリシャのアテネに向かいます。
　アテネでは憧れのアクロポリスの丘に立ち、博物館では有名なアガメムノンの黄金の仮面を間近に見て感激！

　 　地中海旅行のハイライトはなんと言ってもヴェネチアでしょう。

　ゴールデンプリンセスの最上階デッキは８階建てのビルの屋上に相当、海上のこの高さから眺めるヴェネチアの 景色は圧巻です。
　人ごみのサンマルコ広場，鐘楼，波にゆれるゴンドラが一目で飛びこんできて陸上から眺めた景色とはがらりと 変わった素晴らしさです。

　観光客が必ず訪れるリアルト橋、この上から眺める運河も素晴らしいですが、これを渡って小路を少し行くと青物市場と 魚市場があります。
　観光客相手のお土産街とは違った面白さです。
　日本では見られない大ぶりの蝦蛄（シャコ）を塩焼きで食べてみたかったですね！

　ヴェネチアからイタリア半島に沿ってナポリ港に入港。

　小型船に乗り換えてカプリ島へ、ケーブルカーでカプリの街の中心から庭園へ、眼下に広がる紺青の海は言葉に言い表せない 美しさです。
　ショッピングに付き合わされた後、再び船に乗ってソレントへ、昼食後は楽しみにしていたポンペイの遺跡を見学、１日掛りで 南イタリアを堪能しました。

　初めて訪れる「ピサの斜塔」、あまり期待していなかったのですが、奇跡の広場と呼ばれるドゥオーモ広場はなかなか見ごたえがあ りました。
　そのあと訪れたフィレンツェではウフィッツイ美術館がお休みで、ショッピング三昧。
　大好きな「春」をもう一度見られると期待していたのですが残念！

　航海中は毎日レストランでディナーのフルコース、２４時間オープンの食堂やピザショップやハンバーガーショップもあり、 １日中満腹状態。何キロ肥って帰るんでしょう？

　航海中の何日かはフォーマルデー、女性は嬉々としてドレスアップ、男性はタキシードですが、なかなか様になりませんね。
　真夜中１２時には船長主催のシャンペンパーティ、積み上げたシャンペングラスに女性陣がシャンペンを注ぎます。

　リボルノ港からイタリアを後にコルシカ島を左に見てモナコ公国に向かいます。
　このあたりの海中にサン・テグジュベリが眠っているのでしょうか？
　（「ＥＷ物語」その６をご参照下さい。）

　モナコでは、例のＦ−１グランプリの出発点のプールを左に見て王宮に向かいます。
　セントニコラス大聖堂ではグレース・ケリー王妃のお墓を見学、「モガンボ」「真昼の決闘」「泥棒成金」「上流社会」… あのクールビューティを思い出しますね。

　地中海旅行の締めくくりはスペインのバルセロナ、奇岩の上にあるベネディクト派修道院モンセラートを見学。

　有名な「黒いマリア」に触ってから最後のお土産収集、売り物のチョコレートはさすがに美味しかったですね。

　船に帰る途中で「サグラダファミリア教会」立ち寄り、相変わらず工事中で見物客が群がっています。

　１２日間の地中海クルーズはあっという間に過ぎてしまいました。